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家を建てると決める前に、夫婦で話し合った5つのこと

はじめの会議

この記事でわかること

  • キャリア・家事・価値観・NG条件・不安の5つで、夫婦が実際に話したこと
  • それぞれの話が、家のどの条件に変わったか
  • 一緒に考える前に一人で書く、という会議の進め方
  • そのまま書き込める会議シート(スプレッドシートとPDF)

家、どうする。この問いに、わが家はすぐ答えられませんでした。建てるのか、買うのか、賃貸のままか。どこに住むのか。そもそも答えを出す材料が、夫婦の間で揃っていませんでした。

だから住宅展示場に行く前に、話し合いをしました。1回では終わらず、数ヶ月かけて何度もやっています。話したことはノートに書き残してあり、いま読み返すと議題は5つに分かれます。この記事では、その5つをわが家で実際に出た話と一緒に公開します。

家を建てる前の夫婦の話し合い2層フレームワーク

最初に決めたのは家ではなく、どちらのキャリアを1番手にするかだった

共働き夫婦のキャリアには、1番手と2番手という考え方があります。どちらかの仕事を優先し、もう片方が家庭の比重を上げるやり方です。わが家はここで最初に詰まりました。二人とも、自分の仕事を2番手にしたくなかったからです。

両方1番手でいくなら、公平のルールを自分たちで決めるしかありません。しかも出産をはさむと、片方はどうしても1番手でいられない期間ができます。その間をどう扱うか、復帰後にどう戻すか。それから、二人とも無理を重ねてどちらかが体調を崩せば、仕事も家庭も回らなくなります。どこまでは頑張るか、どうなったら働き方を見直すかも、このとき決めました。

働き方の話は、そのまま家の話につながります。勤務地は住む場所の候補を狭めますし、収入の設計は予算の上限を決めます。毎日の食事を誰がどう用意するのかという生活レベルの現実も、どのモデルを選ぶかに関わってきました。間取りを見る前にここが決まっていないと、何も決まりません。

家事は分担の割合より、片方しか知らないことをなくす形にした

分担の話し合いでよくあるのは、家事を洗い出して五分五分に割る方法だと思います。わが家は少し違う結論になりました。割合より先に、片方しか知らない、片方しかできないことをなくすことにしたのです。

保育園の持ち物、行事の予定、かかりつけ医。どれかが片方の頭の中にしかないと、その人が体調を崩した日に、もう片方は持ち物の準備も送り迎えの段取りも分かりません。だから情報は共有の場所に置いて、どちらが見ても分かる状態にしました。実際の負担の割り振りは、得意不得意と仕事の状況で後から変えればいいです。変えられる状態を先に作っておきます。

子どもがまだいない夫婦は、いまの家事で実質どちらか任せになっているものを書き出すところから始めるといいと思います。その偏りが、子どもが生まれた後の分担の出発点になります。

価値観は「なぜ」まで話して、初めて家の条件に変わった

家族との時間を大事にしたい。これだけなら、たぶんどの夫婦も言います。わが家の話し合いが前に進んだのは、そこになぜを重ねてからでした。

なぜ家族との時間なのか。命は有限で、親とも子とも、一緒に過ごせる回数は思っているより少ないから。だとすると、住む場所は親と会える距離をどう考えるのか。価値観の話が、ここで初めて家の条件の話に変わります。

もう一つ、いまも覚えている言葉があります。働いている自分でいたい、親でも配偶者でもなく1人の人間でいられる時間だから、というものです。これが出た以上、どちらかが仕事を辞める前提の家計プランは選択肢から消えました。逆に、理由を話していない価値観は、家の条件を決める材料になりませんでした。

同居しないと仕事を辞めないの2つを先に外したら、検討が速くなった

わが家では限界の共有と呼んでいた議題です。お互い、どちらの親とも同居はしない。仕事を辞めて働かない状態にはしない。この2つは二人とも一致したので、検討から外しました。外してみると、その後が速くなります。二世帯住宅の資料は見なくていいですし、片働き前提の予算も組まなくていいからです。

ただ、限界は白か黒かだけではありませんでした。たとえばワンオペは、昼に数時間ならかまわない。数ヶ月単位の単身赴任は、子どもがある程度大きくなってからなら検討の余地あり。実際に書き出してみると、こういう条件付きならありが一番多いです。あり、条件付き、なしの三段階で書き出すと、相手を縛るための話ではなく、検討しなくていい選択肢を減らすための話になります。

不安は解決しなくていい。何を怖れているかを先に知っておく

最後の議題は不安です。出し合ってみると、お互いの不安は仕事、お金、土地、家族の4種類に分かれました。仕事なら育児との両立がどこまでできるのか、お金なら金利が上がったらどうするのか、頑張れば返せる金額でローンを組んでいいのか。家族なら、親の介護が始まったときに育児のサポートまで細るのではないか。

土地の不安で、忘れられないものが一つあります。子どもが将来、遠くの学校に行きたいと言ったら。仕送りをしながら、自分は何のためにこの土地に家を建てたのかと後悔しないか。定住という決断の重さを、この一言で二人とも受け止めました。

どの不安も、話し合いでは解決していません。それでよかったと思っています。相手が何を怖がっているかを知っていれば、大きな決断のたびにそこへ配慮できるからです。答えを出すための作業ではありませんでした。

条件が言葉になったら

5つの議題が埋まっても、その条件をどの会社に渡すかは決まっていませんでした。

同じ条件でも、返ってくる提案は会社によって違います。予算と条件を先に伝えて、その範囲で建てられる会社を絞ってから動くと、回る会社を減らせます。

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一緒に考える前に、一人で書く

議題ではなく、やり方の話を一つ書きます。条件や価値観を出すとき、わが家は最初から二人で相談しませんでした。まず別々に各自で書いて、それから突き合わせます。一緒に考えると、先に口を開いた方、声の大きい方に議論が引っ張られるからです。

別々に書くと、二人の考えの違いが紙の上にそのまま残ります。その違いが話すべき場所で、一致した項目はもう話さなくていいわけです。物件を見はじめてからも同じやり方をしました。各自が家に求める条件を10個書き、優先順位をつけ、内見のたびに別々に採点して持ち寄っています。

5つの議題を書き込めるシートを置いておく

この記事の5つを、そのまま書き込める形にしたシートを作りました。後半には、5つの先にある家をどうするか、つまりそもそもなぜ家を考えはじめたのか、お金、場所、タイミング、やめる場合の出口まで進める欄も付けてあります。

まず一人で埋めてみてください。埋まらない欄があってもいいです。埋まらなかった欄は、夫婦でまだ話し合えていない項目だと分かります。それが分かるだけでも、書く価値はあります。

夫婦会議シートのプレビュー

夫婦会議シートをコピーして使う(Googleスプレッドシート)

※コピーにはGoogleアカウントへのログインが必要です。

紙に書き込みたい方は、印刷用のPDFをダウンロードしてください。

5つの議題が埋まると、家の条件がある程度決まります。わが家の場合は、住むエリア、片働きは前提にしないという方針、そして予算の上限の考え方でした。そこから先に何をしたかはハウスメーカーを決めるまでに見た会社と、最終的な決め手になったことに書いています。

シートが埋まったら

わが家はシートが埋まった後、そのまま住宅展示場に行きました。予算でどの層の会社が現実的なのかを知らないまま回ったので、最初の1社で価格の高さに驚くことになりました。

今からなら、展示場より先に、書き出した条件と予算を持って相談に行きます。条件が言葉になっていれば、そのまま伝えられます。

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